フラフープはじめました

 私は小さな頃、運動神経は結構良かったのですが竹馬とフラフープができませんでした。一輪車は得意でしたが、縄跳びは苦手でした。竹馬、フラフープ、一輪車、そして縄跳び。どれも私が小学生の頃に、昼休みに遊ばれていた遊具です。私の小学校では、共用遊具として竹馬と一輪車、そしてフラフープがありました(もしかしたらフラフープは幼稚園だったのかもしれません)。昼休みになると、小学生たちが遊具置き場に駆けて行って取り憑かれたように15分間(20分間だったかも)遊びました。共用遊具には限りがあるので、エネルギーのある子供が一番始めに遊具にたどり着きます。その近くで「次は私の番」と、遅れてきた子供が順番待ちをするのです。

 

 私は、竹馬とフラフープに憧れていました。とても面白そうだと思っていました。けれども記憶に残っているのは、何とか順番待ちの列に並んで竹馬を渡され少しだけ足を駆けた後倒れ込んで床に足をつき後ろの順番待ちの子に竹馬を渡した私。あるいは、フラフープを見様見真似で回してみてすぐに足元にストンと落ちてしまいやめてしまった私。いずれにせよ、あまり触れるまもないまま、私の側から過ぎ去っていた物等です。

 対して一輪車ですが、私は両親に買ってもらい持っていました。手で支えずに立ったまま乗る「立ち乗り」もできて、家の周りを乗り回していました。学校で順番待ちをして乗ることはありませんでしたが(家にあったので)、将来はピエロになりたいと思うくらい一輪車が好きでした。でも、バックはできませんでした。

 縄跳びは持っていました。でも、縄跳びが嫌いなのか反復練習が嫌いなのかおそらく後者ですが、あまり上手ではありませんでした。

 

 昨日、ふとフラフープを買ってみようと思い立ちました。いちばんの理由は一昔前の「フラフープダイエット」を思い出したからですが、フラフープに憧れていたことを思い出したからです。どうして私はできないままにここまできたのだろうか、と素朴に疑問に思ったからです。

 「引っ込み思案で何かと積極性の乏しい子供」だったのかもしれませんが、できないままにいられるその中途半端さを、突き詰めてみたいともいました。いろいろなことを思い出して、竹馬や縄跳びのことも思い出して、そうして「物事の飲み込みに時間がかかる」「急かされることに弱い」という現在の私に通ずる性格に起因するのではないか、と思い至ったのです。もう私もいい大人なので、フラフープをするにあたり誰に気を使う必要もありません。早速、買ってきました。

 

 久々のフラフープと私。

 記憶のままに腰の周りで回すと、骨にガツガツ当たりながら3周ほどして落下していきました。心が折れそうになりながら(3、4回程度で!)、youtubeでフラフープの回し方を検索してみると、先生が丁寧に教えてくれます。

 ポイントを押さえながら何回か挑戦すると、突然、腰の周りをフラフープがくるくるくるくる・・・と今までの倍、回ったのです。わぁ・・・!

 

 まだまだ数回に一度の成功、8周程度。という初心者です。これから、しばらくフラフープに挑戦していきたいと思っています。ただ、私の苦手なものの中に縄跳びがありました。縄跳びが苦手な理由を思うと、ここは頑張りどころなようです。もしかしたら縄跳びも(そういえば、縄跳びもダイエット効果は高いのでしょうね)。でも、フラフープで遊んだ後は少し寝てしまいました。

 

 幼い頃の課題と今の課題を照らし合わせてできないことに挑戦していく、今日は小さな光明を発見したような気がします。